チンドンバンド
一丁目一番地

チンドンでみんなを元気に

楽しく懐かしく温かい曲を

「僕は70を過ぎてるんだけど(笑)、サックスを始めたのは60過ぎ。聞いてくれる人を元気にしたくて、昭和演歌や童謡を演奏しています」と話すのは、サックス担当の塀和光二郎さん。

「一丁目一番地」は2015年の桜エコ・フェスタ初回から舞台に立ちました。当時は猫面を被った三味線奏者を中心に「キャット・ピープルズ」という名前で参加。チンドン♬と賑やかに繰り出すと、追いかける子がいたり、通りすぎる人が笑顔になったり。参加する度に仲間ができて、翌年にまた会えるのが楽しかったといいます。

ひとりから始まって

塀和さんは音楽を通して社会貢献がしたいと、2005年にオカリナひとつで活動をスタート。その後、三味線担当と「キャット・ピープルズ」を結成し、チンドン太鼓を担当する座長の藤田さんが加わりました。今は三味線に代わってゴロス太鼓(チンドン屋の楽器)担当の3人で「一丁目一番地」の活動をしています。

座長は、浜松で長い間、夫婦でボランティアのチンドン屋をしていた方で、富山のチンドン大会では準優勝したこともある実力派。数年前にご主人を亡くし、人の役に立つ活動がしたいと考えていた時に塀和さんと出会い、もう一度始めたのだそうです。

演奏してよかった

活動を続ける中で、心に残っているエピソードをお聞きしました。

「終末期医療を行う施設で演奏した時、皆さんとても元気なのが印象的でした。リクエストで童謡"ふるさと"を演奏したら、すごく喜んでくれて。その方は1週間後に亡くなったそうで、あの時行ってよかった、演奏してよかったと思いました。この施設には今年も演奏しに行きます。楽しみです」。

チンドンYouTuberに

以前は毎週のように地域のイベントや老人福祉施設で演奏し、依頼が多すぎて断ることもあったそう。コロナ禍からは動画をYouTube「塀和光二郎」のチャンネルで発信。高齢の方に見てほしいと演奏を届けています。

「サックスを吹けるならどこでも行っちゃうくらい好き。そこにチンドン太鼓が加わって音楽が膨らんでいくのが楽しいし、地域の社会貢献になる。オリジナルの曲はないけれど、昔懐かしい曲をやっているので、ぜひ聞いてみてください」と塀和さん。メンバー不足に悩みながらも、とにかく、1日でも長くチンドンバンドをやりたい、1人でもたくさんの人に喜んでもらいたいと活動しています。

チンドンバンド一丁目一番地

Tel : 090-4373-3791
E-mail : koketuan9674☆yahoo.co.jp
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