社会福祉法人
埼玉聴覚障害者福祉会
春里どんぐりの家

>>>Story

ずっと使えるものを
作る、伝える

手仕事から生まれる小物たち

見沼区にある春里どんぐりの家では、前足がクリップになったマスコット「ねこばさみ」など、ちくちく手作りする品が人気。様々な色と表情があり、仕事場のデスクでメモを挟んだり、キッチンでお菓子の袋の口を留めたりするのに活躍してくれます。

担当の三浦衣里子さんによると、利用者さんそれぞれの得意なところを活かして、協力して作り上げているものばかりなのだとか。一緒に作ることに喜びを感じる場所が、春里どんぐりの家です。

春里どんぐりの家に通うのは、聴覚障害に加えて知的・精神・肢体障害などを併せ持つ方たち。

「人は働くことで成長すると考えます。耳が聞こえない利用者さんたちと手話や筆談などの目で見て分かる方法でコミュニケーションをとりながら、いろいろなものを作っています。利用者さんが社会の一員として働くことを大切にしたいと思い、活動を始めました」と三浦さん。2004年の設立以来、コミュニケーション支援で社会参加につなげているそうです。

どんなに障害が重くても社会参加を

利用者さんは、現在19人。下請けや内職をする下請け班と、手作り商品を作る、はるさと工房に分かれて作業しています。手縫い、ミシン、編み物など、得意なことを活かし、職員がサポート。毎週、自治会活動も行っています。

春里どんぐりの家の母体である『どんぐりの会』が結成されたのは、1980年代。ろう重複障害のある子どもたちが社会に出ていく場がないことから、保護者や教育者、手話関係者など多くの人たちの力によって造られました。その後、入所施設もでき、利用者が増加していく中で、2004年、さいたま市見沼区に『春里どんぐりの家』が開所しました。

多くの人に届けたい

三浦さんは、以前、別のイベントで手話のついた紙芝居が上演されたことがあり、利用者さんたちが熱心に見ていた姿に感動したそうです。桜エコ・フェスタへの参加は、今年で4回目。「今回はwebとリアルで参加しますので、自分たちが作ったものを販売することで、多くの人に私たちを知ってもらうチャンスになると考えています。一つ一つ丁寧に作られた布製品は、心が温かくなる、やさしい手触りです。」


商品は、さいたま市内の障害者施設が参加するオンラインショップ「サデコMONOがたり」でもご購入いただけます。

社会福祉法人埼玉聴覚障害者福祉会 
春里どんぐりの家

住所 : 〒337-0005 さいたま市見沼区小深作186-2
Tel : 048-682-2146 / Fax : 048-682-2147
HP : http://donguri.or.jp/?page_id=14
E-mail : harusato-enjobu☆donguri.or.jp
※☆を@に変えてください。