EcoART 環境芸術協会

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やりたいことは
できるまでやる

スラグを活用して芸術に

EcoART環境芸術協会を主宰する芸術家の梅田和之さんは、「スラグ」(※)を使ったアート作品を制作しています。近隣の障害者施設でアート教室を開催するほか、桜環境センターで夏休みに行われたスラグアート講座では、講師としても活躍。

桜エコ・フェスタには初回から出展し、「スラグ入りフォトフレーム」を販売したり、2019年には実行委員長を務めたりして、気さくな人柄でイベントを盛り上げています。 (※スラグとは、一般ごみを1700~1800℃の高温で溶融し、固化させてできた砂状のもの。アスファルトなどの骨材として再利用されています。)

芸術を介して桜環境センターへ

梅田さんが桜環境センターと関わることになったのは、センター1階入り口正面の壁画の制作を依頼されたことから。名古屋にあるごみ処理施設で「蓄光材」を使った空間演出を行ったことから、同じ会社が運営する桜環境センターの新設時に、スラグを使った作品の制作依頼がありました。

こうして誕生したEco ART作品「天地創造―The CREATION―」は、来館者を迎えるセンターの顔となっています。そして、センター設立と同じ2015年、同協会を設立したそうです。

新しい素材に出合いたい

梅田さんは30年ほど前に、芸術文化の視点からアフガニスタンの難民を支援した経験があり、アートと社会貢献をドッキングさせる経験をしたそうです。名古屋のごみ処理施設で使用した畜光材は、地下鉄の誘導灯などに使われる素材で、光を貯えて光るため、電気を使わず明るさを保てるもの。梅田さんは、スラグも含め、こうした新しい素材と出合うことで、新たなインスピレーションが湧いてくるといいます。

「エコアートは新しい時代のモノづくり。豊かな形で次の世代に引き継いでいくための活動です」。

やりたいことをする

梅田さんの作品としては、リサイクルプラスチックに抗菌抗ウィルス材を塗った和柄のキャッシュトレイが大手都市銀行やハンバーガーチェーン、コーヒーチェーンで採用されています。リサイクルや省エネを意識した作品について、梅田さんは次のようにいいます。

「捨てるもの=ごみでも、有効に活用できることをもっと広めたい、もっと可能性があると思っています。スラグにしても、必要とされる地域への普及のため、多くの人に興味を持ってもらうためにも、アートとして発信していきたいです」。

アートとは自分を見つけるもの。そして、21世紀を創造するもの。発想の転換や、新しい可能性を見つけるきっかけになればと考え、活動しています。

EcoART 環境芸術協会

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