フードパントリー大宮

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食料支援でつながって

食料を無駄にしない仕組み

参加となるフードパントリー大宮の活動は、DV(※)で避難してきた母子家庭の集いの場で、生活が苦しく食事に困っているという声が上がったことから始まりました。フードパントリーとは、食品倉庫の意味。家庭や企業で不要となった食品を必要な人に届ける「フードドライブ」として、困っている家庭に配布しています。桜エコ・フェスタへは2回目のweb参加となります。

※DV=「ドメスティック・バイオレンス」のこと。日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」を意味します。

活動を支える協力者

フードパントリー大宮では2か月に1回、登録している家庭に連絡して食料を取りに来てもらいます。代表の尾内浩子さんが活動を始めたのは、2019年。DV避難母子家庭を支援する弁護士1名、有志2名が中心となり、たくさんのボランティアと一緒に配布しています。

コロナ禍の感染対策では、密を避けるため、各家庭への配達に切り替えたり、最小限のスタッフで対応したりと、厳しい運営状況が続いています。しかし、食品回収や運搬など、利用者とは直接接しない影の協力者にも支えられて、活動することができている、といいます。

支援で笑顔が見られるとき

「パントリーの登録をした当初には、つっけんどんな応対をする方がおられます。でも、それも分かるんです。どこに助けを求めても断られて、すべての人が敵に見えるから。でも、何度かパントリーに通われると、相談してくれたり、お子さんと一緒に来てくれたりするようになる。わずかな量の食品配布ですが、母子家庭の孤立を防ぐ、寄り添いの支援になっていると感じます」と尾内さん。

高校生の女の子が夜遅くに自転車で取りに来て、前後のカゴいっぱいに食料を乗せて、「また来月も、もらえるんですか。すごく助かります!」と言ってくれたこと、支援に行ったら、500円しか持っていないのに、その中から電話代を出して、公衆電話で「ありがとうございます」と言ってきてくれたことなど、心あたたまるお話をしてくださいました。 また、寄付してくださる方の「何にもできないんだけど、お手伝いしますね」と、温かく支えてくださる言葉が励みになっているそうです。

活動を続けていくために、支援を!

フードパントリー大宮では、配布場所と活動資金と運搬用の車が不足しています。だから尾内さんは、食品を廃棄している企業・農家・個人の方と知り合いたいと常々思っています。また、埼玉県では優良企業の認定に廃棄物が少ないことも求められています。

尾内さんは「果物や野菜の加工工場経営の皆様、廃棄食品をパントリーと協働して、支援に使うことをご検討いただけると幸いです。」とのこと。不要な食品に心当たりがある方、ぜひご一報ください。

※参考資料「企業のSDGsとタイアップした子供の居場所等への食品供給『ジャストインタイムモデル』」
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2020/0701-02.html


※ 食品の寄付は、桜環境センター2階、環境啓発施設でもお預かりしています。事前にお電話の上、お持ちください。
Tel : 048-710-5345(桜環境センター・環境啓発施設)

フードパントリー大宮

HP : https://sakura-kc.saitama.jp/kankyo/group/foodpantryoomiya
E-mail : foodpantryoomiya☆gmail.com
※☆を@に変えてください。