桜金継ぎサークル

>>>Story 

こわれた器に
命を吹き込むわざ

思い出の品がよみがえる

桜金継ぎサークルは2017年、桜環境センターで開催された金継ぎ講座をきっかけに、金継ぎを楽しむ会として発足。材料や道具を共有し、お互いに切磋琢磨しながら活動しています。

会員は現在25人。参加動機のほとんどが、思い出の品を大切に使いたい、お気に入りの品をなんとかよみがえらせたいという気持ちで、毎週、欠けた器を持ち寄って、賑やかに活動しています。

江戸時代から続く技術

「金継ぎ」とは、壊れた陶器を「漆」で接着し、装飾を加えて新しく蘇らせる方法です。縄文時代から使われていた「漆」の技術に「わび・さび」の美意識、金蒔絵の技術などを取り入れながら発達し、江戸時代には庶民の日常にまで浸透していた、日本独自のわざです。

金継ぎによって蘇る器は、骨董的な価値の高いものから、日常使いのものまで様々です。 桜環境センターでは、3Rの理念に賛同し、「アップサイクル」を実践する団体として、桜エコ・フェスタのほか、3月の「さくらエコまつり」でも作品を発表しています。アップサイクルとは、アイデアを活かしてごみを再生し、価値を高める手法のことです。

十人十色の継ぎ方

金を蒔(ま)くと一口に言っても、キラキラした金がいいのか、渋い金がいいのか、漆だけで継いだほうがいいのか、一つ一つの器に合わせた継ぎ方があります。また、絵を描いたり、欠けた部分そのものを形成することもあり、個性が出るところです。

長年続けているうちに熟達しても、技術だけではない、センスが求められてくるので、新しい挑戦はずっと続いていきます。それが金継ぎの奥深さであり、魅力でもあります。

器に込めた物語を味わう

昨年夏には、コロナ禍で活動が制限されたこともあり、今までの作品を振り返り、今後の活動に活かすために、作品集を制作しました。

メンバーの思い出と器を写真と文でまとめたことで、各人の器にまつわる思いや記憶、人柄をも知ることができました。少々の在庫がありますので、興味をお持ちの方はお問合せください。これからも、エコで美しい金継ぎを楽しみながら、活動を続けていきます。

桜金継ぎサークル

HP : https://sakura-kc.saitama.jp/kankyo/group/sakurakintsugi